r-statistics-fanの日記

統計好き人間の覚書のようなもの

一発じゃんけんでの各数の勝率~4や5の人気が高かったら何を出せば勝率が上がる?両手の場合は?何人くらいまで対応できる?シミュレーションで考察する

先日テレビで一発じゃんけんなるものを観測した

ルール
#1~5の数を出せる(0も認めると0-5,両手だと10まで可能)
#同じ数を出した人が単独だった人のなかで最大の数を出した人が勝ち
#ただし5と1(+その他)が残っていた場合は1の勝ち
#どの数も2人以上出していた場合はあいこ

とりあえず、基本の1-5の手が出せるパターンで各数字の勝率を計算した
開発者のおっしゃる通り基本は心理戦なのですが、ここでは完全ランダムで各人1-5を選ぶ前提で計算します。

大人数で効率よくじゃんけんをする方法を検証した - 偽計数学妨害罪

参考にしたこのブログでは”5に1が勝つ”というルールが無いので今回と結果が異なってきます。
また、解析的に解く気力も能力もないため式を構築せず安易にシミュレーションで回していきます。

10万回ずつシミュレーションします。

一発じゃんけん勝率(指1-5)

まず3~15人くらいまでの領域だと、
1は5に勝つという特権を与えられてもなお5人を超えた頃から一気に弱くなります。
2は常に弱いです。
3はいつでも中間くらい
4.5は常に強いです

ここを踏まえた上で、心理戦的に他人が選ばない数を予想するということになります。
15人超えの領域からは数字の差はほとんどなく、単独なら勝ちって感じになります。

次に各数字の確率を変えてみます
上の結果を見ちゃうと、基本4,5を選ぶでしょう。
基本確率は1-5で20,20,20,20,20%ですが、
ここは1-5が20-15-20-22.5-22.5%で3万回シミュレーションしてみます
2の不人気-5%、4.5の人気を+2.5%としました。

一発じゃんけん4-5確率小UP2DOWN

この程度だと10人を超えたころからやっと2の不人気効果が出てきます。
基本4-5が強いのなんの。

4-5好きがもっと増えた前提でもシミュレートしてみましょう
1-5が20-10-20-25-25%としてみましょう

一発じゃんけん4-5中UP,.2中down

ここまで差があっても2が強くなるのは10人を超えたあたりからです。
15人ともなると2の圧勝になります

更に4-5好きがもっと増えた前提でもシミュレートしてみましょう
1-5が15-10-15-30-30%としてみましょう

一発じゃんけん4-5大UP123down

ここまで差をつけても、2は10人近くならないと強くならないですね。
かわりに15%に減ったこともあり3が7人くらいから強くなりました。
また、7人くらいから4,5は急速に弱くなります。

1-5で行う一発じゃんけんでは、少々人気不人気があっても10人くらいまでは基本4-5が強い。
10人を超えた頃から不人気数が強くなる。
これを知ったら4-5を出す人が増えるけど、めちゃくちゃ4.5が増え過ぎると3が強い気がする

黒い線はあいこですが、15人ですでに50%近くなります。全然一発じゃありません。
そこで、両手で1-10(ただし10に1が勝つ)で何人まで対応できるか計算しましょう

一発じゃんけん両手(1-10)

40人くらいで50%程度あいこになるので、実用上は40人あたりまででしょう。
1-5の時と比べて10の強さが際立ちますね。5以下はゴミのようだ。

二進法は非現実的なので、数えるだけでの理論上の両手の最大指、0-10でも計算してみましょう。
最低を1じゃなくて0(両手グー+グー)にするわけです。
この場合1じゃなくて、0が10に勝つことになります。

一発じゃんけん(0-10両手、0もアリ)

48人くらいであいこが50%ちかくになるので、更に大人数に対応できます。
やっぱり10、9、8が強いのなんの。

実生活で一発じゃんけんが使われる局面は少ないと思いますが、この知識が役立つことをお祈りいたします。

#一発じゃんけん #いっぱつじゃんけん #勝率を上げる